世界連邦運動協会京都・大阪府支部

「世界連邦」とは、国家間の紛争や環境問題など一国では解決できない地球規模の課題を扱う民主的な政府です。ただし、世界を一つの国にするのではなく、各国が互いに独立を保ちながら、国家を超えた権威と権限を有する国際機構による“一つの世界”として、国境を越えた地球レベルの諸問題の対応・解決をしようというものです。
アインシュタイン博士や湯川秀樹博士をはじめ、世界の多くの科学者やジャーナリストなどが構想に携わり、日本では原爆の投下をきっかけにその活動を具体化させてきました。

世界連邦運動協会は、1948年に尾崎行雄、額川豊彦らによって結成されて以来、国際組織である世界連邦運動(World Federalist Movement、国際事務局はニューヨークにあり、現在28の国と地域にある加盟団体および８０カ国に在住する個人会員で構成)の参加のもとで、国家を超えたグローバルな課題に取り組むために、民主的で透明なグローバル・ガバナンスの構築を目指して運動を展開する非営利団体です。

主な取り組みとして、国際刑事裁判所の強化や、国際連帯税、国連緊急平和サービス、国連議員総会などの導入・創設があります。そして2005年の衆議院、2016年の参議院における国会では「世界連邦実現への道の探求」が決議されました。

世界連邦の実現に向けた運動の一つに、地方自治体が行う「世界連邦宣言」があります。わが国で初めての宣言は1950年、京都府綾部市において行われました。わが国における世界連邦運動の推進に大きく寄与する自治体宣言は以後、全国に拡がり、多数の自治体が議会の議決をもって世界連邦・平和宣言自治体であることを表明しています。

宣言自治体の連携を図るための組織が「世界連邦宣言自治体全国協議会」(自治体協)です。主な取り組みとして次の事業を展開し、宣言・加盟自治体の活動を促進するとともに、未宣言・未加盟自治体の宣言・加盟を呼びかけています。

: 情報・資料の提供＝機関紙「自治体協新聞」の発刊など。
: 世界平和と難民救済のための自治体職員1人100円募金＝全国の自治体に協力を呼びかけ、
寄せられた募金をUNHCRとUNICEFなどに寄託するほか、
中東和平・世界連邦推進事業に役立てています。
: 各種事業への参画・支援＝世界連邦日本大会への参画、
世界連邦推進全国小・中学生ポスター作文コンクールの後援、中東和平プロジェクトの支援、
世界連邦推進事業への交付金制度運営など。